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2011年8月9日火曜日

塩見先生の講演会が終わりました。


図書館ともの会・三木として初の企画「わたしたちと図書館セミナー 市民と共に成長する図書館」が先週の8/6(土)に終了しました。
このたび日本図書館協会理事長の塩見昇先生をお招きしましたが、このような素晴らしい先生に結成の講演会にお越しいただけたことは大変光栄に思います。これを機に図書館についての認識やこれからの可能性を広く市民の方と一緒に考えていきたいと、多方面にお知らせいたしまして、当日は55名と多くの方に参加いただきました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。


塩見先生のお話は、図書館全般についての役割や認識を新たにするような内容で、目を開かされることもしばしば。「図書館は本を借りるところ」だけではなく、より豊かな市民生活や文化活動を行なうことのできる機関であることを、様々な資料やデータを示しながら私たちに教えて下さいました。
その中で印象的なものとして「公立図書館の任務と目標」という資料をここにご紹介します。

公立図書館の任務と目標(日本図書館協会1987年)
(図書館の活用)
3 住民は、図書館の利用を通じて学習し、情報を入手し、文化的な生活を営むことができる。図書館の活用によって達成できることは多様であり、限りない可能性をもっているが、おおむね次のようなことである。
(1)日常生活または仕事のために必要な情報・知識を得る。
(2)関心のある分野について学習する。
(3)政治的、社会的な問題などに対するさまざまな思想・見解に接し、自分の考えを決める糧にする。
(4)自らの住む地域における行政・教育・文化・産業などの課題解決に役立つ資料に接し、情報を得る。
(5)各自の趣味を伸ばし、生活にくつろぎとうるおいをもたらす。
(6)子どもたちは、読書週間を培い、本を読む楽しさを知り、想像力を豊かにする。
(7)講演会・読書会・鑑賞会・展示会などに参加し、文化的な生活を楽しむ。
(8)人との出会い、語り合い、交流が行われ、地域文化の創造に参画する。

こういう任務が図書館にはあるということ自体、私たちはよく覚えておかなくてはいけないですね。

最後には市民参加と協働ということで、神奈川県鎌倉市図書館「図書館100周年で市民と行政が一緒になって実行委員会をつくった」ことを紹介していただき「図書館づくりに市民がどのように積極的に関わったか」という事例を紹介されました。ただ「いい図書館をつくってもらう」という待ちの姿勢、受けの姿勢ではなく、市民も主体性を発揮して「共にいい図書館をつくる」ためにはどうしたらよいかということを考え、行動していくことが大事だということを再認識できたお話でした。

先生のご講演のあと、参加者の皆さんに書いていただいた「コミュニケーションカード(質問など)」をもとに、先生にもう少しお話していただきました。コミュニケーションカードもたくさん出していただき、皆さん熱心に参加していただいたことが伺えます。


塩見先生には、これからの三木の図書館のあり方について多角的に考える材料を与えていただきました。心より感謝申し上げます。

また参加者の感想は後日アップさせていただきます。

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