正置さんは三木に何度か来られているので、ご存知の方、ファンの方もたくさんいらっしゃいます。でもここ数年、お話を聞く機会がなかったので、今回は楽しみにされていた方も多かったようです。
正置さんのお話は、ただ「よい絵本」の紹介ではありません。絵本というものが、作家さん、画家さんだけでなくいろんな人が心をこめて創っているものであること。(心をこめないで作られているものもあるので要注意!)子どもたちは絵本を自分のすべてを総動員してからだ全体で読むということ。(大人は頭だけで読んでいることが多い。)読み手である人は、そんな子どもたちに絵本を読んでいるということ、そして子どもたちは未来ある人たちであるということを強く認識してほしいということ。(ただ面白い、楽しいだけではよくない。)正置さんのお話を聞いていると思わず背筋が伸びる感じです。
また何冊か絵本を取り上げられ、その見方を教えていただきました。「はじめてのおつかい」のときは、絵をじっくりと見ることで今まで気づかなかったいろんなことが見えてきて、絵本の奥深さを再認識できました。
講演会の最後に、託児で離れていた子どもたちが戻ってきて読み聞かせをしてくださいました。正置さんの優しく、やわらかい声は子どもたちの心にしみこんでいくようでした。(もちろん大人の心にも。) とても中身の濃い講演会だったと思います。願わくば若いお母さんたちにもっと聞いてほしかった・・。
また、今回の講演会はみき だっこで絵本の会主催 みきファミリーサポーター「ぶらんこ」、くるみ会「絵本だヨ!!全員集合」、図書館ともの会・三木 の共催、青山公民館協力 という4つのボランティアグループと1つの行政機関とが協力して開催できました。たった一回の講演会ですが実施するのはなかなか大変!というのが現実です。資金不足はもちろん、動ける人も少ないです。でも今回は「正置さんのお話が聞きたい!」という人やグループが集まることで実現できました。思いのある人が声を出して、「この指とまれ!」方式で人やグループが集まって、実現できたのです。
こんなかたちでもっといろんなことができるのでは・・・ないでしょうか。次はどんなことが実現できるか、楽しみな気がします。ありがとうございました。
(みき だっこで絵本の会 代表 吉野久美子)
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