3月14日(土)11:00~12:30 三木市立中央図書館
当日は定員30名を超える46名の方が参加され、絵本編集者の松田素子さんを囲んで熱心に耳を傾けていた。
当日は映像はやめて直に見ていただきたいと、まどさんの複製画や、絵本製作の際のラフスケッチ、模型なども持参されて、その場にいないとみられない話が聞けた。ミキハウス宮沢賢治の絵本シリーズの編集をずっと続けられ、40冊以上の賢治絵本を出されている、編集者ならでのエピソードも多く語られた。
「雨ニモマケズ」の柚木沙美郎さん「なめとこ山の熊」のあべひろしさん」など、なじみのあるお話の隠れたエピソードや、紙や印刷のことなど、まさに絵本は総合芸術だと実感した。
中でも「かしわばやしの夜」の中野真典さん(小野市在住)は会場に実際に表紙のために作成した現物をもってきてくださり、作者と作品を直に拝見できるという機会に恵まれた。
まどみちおさんは、松田さんと同郷というご縁もあり、晩年は施設を訪問され絵本や画集をつくられたエピソードを語られた。生前に作られた「くうき」(ささめやゆき絵)や、まどさんの没後、パートナーのきたむらさとしさんと作られた「ぼくはここに」(きたむらさとし絵)等、まどさんの詩を絵本にした編集者としての松田さんのお仕事も興味深かった。
何よりうれしかったのは、参加された方たちの熱い思いである。
いつもお子さんと図書館に足を運んでくれている男性は、子どもに「ざしき童子のはなし」を読んでやったと語っていた。以下は他にもいろいろな形で心に残った方たちの声を記したい。
〇松田さんの講演はとても刺激的で、とても大きな、言葉にし難い想いを受け取ったと感じています。「わからない」を分かったふうにするのではなく、わからないを肯定する。それは自分にとって未知なるものが世界にはたくさんあるのだと思わされてハッとしました。
〇「わからないものへの向き合いかた」さらに「自分がどう思い、どう感じたかを素直に言葉にすることへの大切さ」そして「世の中が判りやすさを求める方向に益々加速する事への危機感」など松田さんの明るくやわらかな口調の中にとても深く感じるものがありました。松田さんの講演会第2弾をぜひとも期待したいです。
〇素晴らしい講演会でした。中身が熱すぎました。チャンスを与えてくださり感謝です。
〇編集者さんは、文と絵と読み手をつなぐ仕事だけれど、人と人をつなぐことですよね。松田さんからたくさんの光る言葉をいただきました。忘れないように3つメモしました。
① 相手を信じ続ける、信じ切る ②じゃあ、まあ一家と思い詰めすぎない ③心を解放する、解放してあげる 絵本を通して生き方のヒントをいただきました。
〇絵本の編集者として、作家さんや画家さんとの関係性や、作家さんの性格や癖な土多岐にわたる知識で、一冊の絵本が出来上がる家庭がよくわかりました。彼女の知識の豊富さ、深さに感じ入りました。




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