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2012年2月7日火曜日

開催しました!「図書館未来ミーティングin三木」

これから私たちの町にどんな図書館があればいいか、一人ひとりで考えていないでみんなで寄って語りあいませんか?そんな趣旨で、先日2/4(土)「図書館未来ミーティングin三木」を開催しました。


講師としてお越しいただいたのは、長く滋賀県の永源寺図書館で様々な新しい図書館のあり方を模索し続けてこられ、現在は岡山県瀬戸内市で新図書館建設にむけて力を尽くされている、嶋田学さん


まずは嶋田さんの講演「まちを元気にする図書館活動とは」から。

嶋田さんには現在進行中の瀬戸内市の図書館計画の構想、また具体例として永源寺図書館などで行ってこられた多岐にわたる活動を紹介していただきました。
講演会、ボランティア育成講座などオーソドックスなものから、カフェ、裁縫の会、ファッションショー、ライブ、落語、作品展などなど・・・「こんなことまで図書館でできるんだ」というユニークな取り組みまで。
すべては、「読書」という「個人」から始まる学びを「共同」の学びにつなげ、図書館が人々のコーディネーターとして牽引できる可能性があるということを実践するためなのだそうです。

嶋田さんは“まちづくり”をこう定義されました。
その地域に住む住民、行政、その他の団体が、地域の資源を有効に活かし、住みよい活気あふれる地域に成長させていく一連の活動
「図書館はそれらをソフト面から支えることができる重要な施設である」という認識をもつことが、これから図書館を発展させていく上で重要なことであるということが指摘されました。


そして、後半はおまちかねのワークショップ。
今回は「ワールドカフェ」という手法で進められるということを事前に聞いていましたが、そもそもワールドカフェって何?というところから興味津々でした。

ワールドカフェ⇒http://world-cafe.net/about-wc.html

参加者を4テーブルに分け、それぞれにテーブルホストがいて、参加者はテーブルごとに「三木市が元気なのは図書館が元気だから」というテーマで自由に思いを話し、またテーブルにおいてある模造紙に自分の思うこと、人がしゃべったことを自由に書いていきます。
20分経つとテーブルホストを除いたメンバーはテーブルを移動して、別のテーブルで同じテーマで話をします。ホストはこれまでに出た意見を説明し、その上で思いつくこと、また別のテーブルではこんな話になったなどということを出し合い、先の模造紙の上に書いていきます。
また20分経つと今度は元のテーブルに戻り、行った先での話を報告しあい、また模造紙に書きます。
最後に各テーブルごとに話し合った結果を発表しました。これらがその結果です。


それぞれのテーブルで興味深い議論になったようです。
そして一番最後には各自が今日の発表を聞いて「ベストアイデア」と思ったことを、一人ずつ付箋に書き、貼り出しました。


<みなさんのベストアイデア>

・市民のビジョンの共有

・三木の特色を生かした老若男女に開かれた楽しい図書館

・様々な年齢、立場の違う人々が生活に希望を持ち、互いに価値観を共有出来る場所となる事

・専門性と大衆性を兼ねそなえた図書館に!笑顔になって帰っていける図書館に!

・どうしても作るとしたら、シンプルに

・市民は利用者の立場でニーズを出す、図書館は市民のニーズを刺激し新たなニーズを創出、2つをうまくサイクルさせる

・みんながたのしく本をよめるようにしたい。

・人と人、人と本が出会う仕掛けづくりをする

・生活・日常がある図書館を望みます。「いこいの場」になるような図書館を!

・情報発信の源、つながりの場

・へやにかざりをつくりたい

・小野の図書館のマネでなく三木らしい図書館!!それはどんなものかそれぞれ皆で考えて~

・図書館ともの会ではなく、運営に参加する協議会でしょう?

・アクセスなど図書館の利便性+市民ニーズに対応した職員の資質向上

・市民のニーズを反映させる!“みんなでつくる”という気持ちが大切→施設、蔵書、図書館員、さらに利用者が1つになって図書館ができる→全ての意見を行政に届ける。実際の図書館づくりに生かすことが大切!!

・図書館は1日遊べるところであってほしい、明日への活力を養うための。

・やっぱり、車でないと行けないような場所にある図書館よりも、平地にあって、アクセスのよい場所がいいので市民病院の後を強度の補強をしつつ、次の図書館にやりかえるのがよい。

・人を有効に生かす

いかがでしょうか? あらためて皆さんの図書館に対する期待が共有できたと思います。
今回は初の試みでしたが、本当に市民が求める図書館は何かということを煮詰めていこうとすると、こういったことを何回もくりかえしすることが必要かと思いました。

三木市の図書館をめぐって今後は「新築」か「現状維持」かで、様々な局面が出てくると予想されますが、わたしたち市民も「本当に三木市にとって必要な図書館とは何か」をよく考え、市民と行政がオープンな中で情報を共有し、納得のいく議論ができることを求めていきたいと強く思いました。

嶋田さん本当にありがとうございました!

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