当日はお彼岸の中日ということもあり、やや参加しにくい日取りでしたが、それにもかかわらず30名を超える方が参加してくださいました。
また、行政からは2部の対談でご登場いただいた北井副市長と、冒頭ごあいさついただいた松本教育長に、ご足労いただきました。
まず第1部は、渡邉さんがパワーポイントを使い、ご自身の石狩図書館長時代の経験も交えながら、図書館がいかに地域に貢献することができるか、また地域住民と共に作る図書館とはどういうものか、ということについてお話いただきました。
これまで「図書館は本を貸し借りするところ」というイメージを持っておられた方には、非常に多岐に渡り、市民生活と密着した図書館の姿に驚かれたのではないでしょうか。図書館はどうあるべきかはそこの住民が決め、町の発展の中に図書館がある、これは地方自治の点でも重要なことで、市民がよく自覚しておきたい点です。また逆に図書館がいかに町の発展に貢献できるか、このような発想は財政的にも決して豊かでない地方自治体が増える中、これからますます必要になってくるのではないかと思いました。
そして第2部は、渡邉さん、北井副市長による対談を、ともの会代表の茂木の進行で行いました。
北井副市長も渡邉さんのお話を聞かれて、図書館にはたくさんの市民が集まり、多面的な市民活動がなされることが大切との認識を示され、そのようなことができる新図書館ということをお話しされました。また、渡邉さんのお話のなかでは、図書館は有形の資料の保存だけでなく、無形のもの、例えば地域の人の「記憶」や、創造舞台作品のようなものを記録することも、また役割のひとつだと言われたことが印象的でした。
対談では、1部の後に参加者からいただいた質問カードをもとに進めていきましたが、興味深い質問が次から次に出て、みなさんの関心の高さに驚かされました。
1時半から開始して終了したのが4時すぎ、しかしあっという間と感じるほど、充実した内容の講演会でした。また、この時期に行政の方とともにこのような催しを開催できたことは大きな意義があったのではないかと思います。
渡邉さん、本当にありがとうございました。関係者の皆様もお疲れ様でした。
≪参加者の感想より≫
一方、市民の方々は、渡邉氏がつながれたバトンにどのような希望を持っておられたのだろう。現在は?ということが心に残った。(実は借りたい本が三木は分散しているので、吉川まで行くなら、もう少し近い小野へ行ってしまう。←いつも急ぐ本なので、待てない。)
・大変勉強になりました。
・今日の話が、三木図書館に活かされることを期待していますし、図書館の持つ可能性を広く感じました。電子画面になるアーカイブス、石狩古老の話を聞く会の話も新鮮でした。
・三木市の新しい図書館のことですが、渡邉先生が言われたようなハード面について市民の意見など言う機会はないでしょう?設計した人と市の職員というか、新しい図書館の建設委員の人たちだけでつくってしまわれるのではないかなあと思います。だから、ほんとにちゃんと作ってよね!!と言いたいです。もし、市民の意見を言う機会、聞く(聞いてもらえる)機会があるなら公に知らせてほしいです。
・整理されてわかりやすいお話でした。図書館運営の基本を学びました。
とくに講師の石狩市での経験の話は心に残りました。
トークに、会場からの意見・感想を入れる形式。ゆとりがあれば!
図書館にかける情熱を感じました。
・図書館の可能性についてあらためて気づかされました。求心力のある施設、まちづくりの参加について再認識しました。
・「まちづくりと図書館」について、とてもわかりやすくお話いただいた。図書の利用だけではない、図書館の役割について、町全体の方向性と整合した図書館計画の重要なところがよく理解できた。
・本日は貴重なお話をありがとうございました。従来の図書館でのサービスを、行政サービスの1つとしてのとらえ方、また市民参加により、街づくりができる可能性の光を見せて頂いたように感じています。市民の一人一人の意識が変わるのには、まず自分から…。個人個人でできることを見つめなおし、少しずつ行動していくことが大切かと思いました。
未来を創るのは、市民一人一人の力なのだと皆が意識できるようになれば良いなあ…と心より思いました。
・参考になりました。
・市町村合併、高齢化、たこ足キャンパス・・・など、遠くはなれた石狩市と、似たところがこんなにあるなんて、と思います。問題はどこも同じ。他の地域から学ぶことが多い、学ばなければと思いました。もっともっとお話が聞きたいです。
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