福田さんは、2007年、航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビュー、以後、冒険・ミステリー・SFなど幅広いジャンルのエンターテインメント小説を次々に発表されている、今、最も旬の作家のおひとりです。今年の5月には、小説『怪物』が読売テレビ開局55周年記念として佐藤浩市・向井理共演でドラマ化されたことは、記憶に新しいところです。
老若男女、幅広い年齢層のファン約50人を前に福田さんは、「よく書き手は男ではないかと想像される」というハードな作風とはうってかわって、穏やかな口調でときにユーモアを交えながら、数多くの取材写真をスクリーンに映し出しつつ、ここだけでしか聞けない、いくつかの自作の誕生秘話を披露されました。
また、出版社が東京中心に偏在している現状を説明されたうえで、情報にバイアスがかかることを防ぐためには、地方からの情報発信が必要とされました。さらに自ら主宰されている「ビブリオバトル」を紹介され、その妙味を語られました。
質疑応答の後は、サプライズ・タイム。福田さんから最新作『潜航せよ』が図書館に寄贈されたほか、当日出席された方から抽選で『リブート』などが贈呈されました。
終会後、サイン会。多くの参加者から、「とてもいい講演会」だったという感想の聞かれた会となりました。
福田和代さん、ありがとうございました!
(文/K.A)
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